HACCPを導入してから時間が経過しましたが、うまく運用できているところではメリットが感じられているころかもしれません。義務化によって導入したところがほとんどだと思いますが、実際に運用するといろいろと良い効果が実感できると思います。まだ感じられないようだと、導入方法が不完全だったり、間違った方法で実施している恐れがあるので見直しが必要かもしれません。少し見直して本来のメリットを得られるように修正しましょう。
HACCPのメリットとして大きな点は、生産効率の向上です。やらなければいけないことが増えたので効率が下がると思われるかもしれませんが、その分不良が減っているはずです。つまり歩留まりが良くなって出荷できる割合が多くなっていないでしょうか。これはいまで監視していなかった部分を注意するようになったり、なんとなく作業していたところが、意味がしっかりとわかって正しい方法で食品を完成できるなどの理由です。
HACCPによって生産性が向上すると、関わっている社員の意識も高くなります。クレームや事故が少なくなり、自分たちのしていることが正しいと評価されるような状態です。より良くしようという気持ちが高まると、更に上の衛生管理を実現できるかもしれません。クレームが減れば、取引先の印象も良くなり、販路の拡大も視野に入るでしょう。
売上の拡大まで進めば、導入によりメリットを最大限に生かしていることになります。