HACCPというアルファベットの並びを見たことはあっても、何のことか判らないという人も多いのではないでしょうか。HACCPは衛生管理の手法の一つで、ハサップと呼ばれています。アルファベットの並びは危害、分析、重要、そして管理と点の英単語の頭文字から取ったもので、衛生管理の中でも危害分析や重要管理点といった項目に関係しています。衛生管理は日常の中でも知らず知らずのうちに行われているものですが、HACCPにおいては安全な食品を消費者に届け、リスクを減らすために役立つのが特徴です。
通常の食品は原料の生産から下処理、工場での加熱や冷却、そして包装と出荷などの過程を経て消費者のもとに届きます。いずれの段階でも危険は存在しており、食品に対するリスクを減らすためには危険要因の特定や管理などの作業が必須となるでしょう。危害や分析といった5つの英語単語の頭文字からなるHACCPにおいて、衛生管理の手法は危害分析と重要管理点の2つに分かれます。いずれも消費者のもとに安全な食品を届けるためには避けては通れないものとなっており、危害分析では危険要因の分析と管理、重要管理点では安全性確保のための管理となっています。
消費者が常日頃から口にしている食品は、ただ作られているだけでは衛生上のリスクなどが発生してしまうでしょう。HACCPを基準にした危害の分析や重要管理点を作ることで、より安全な食品の生産が可能です。