皆さんは湿度というものを、意識されたことはありますでしょうか。湿度というものは、実は多くの場面で重要な指数なのです。例えば、日本では梅雨時に気候の影響から湿度が著しく上昇します。実際に私たちも空気がジメジメして、不快に感じますよね。
実は、このジメジメは私たちに不快な思いをさせるだけではなく、食べ物を食べた時に食中毒を発生させるリスクを高めるのです。何故かというと、多くの食中毒を引き起こす細菌は、湿度が高いほど増殖しやすくなり、食品中で増殖しそれを食べた人間が食中毒になってしまうからです。実際に、厚生労働省の食中毒統計データを見てみると、実際に6月という湿度が高くなる梅雨時に多くの食中毒が発生しています。この恐ろしい食中毒ですが、発生を抑えるために湿度計を用いて湿度を管理することで、食中毒リスクを低減させているのです。
調理を行う厨房や、食品を製造する食品工場に湿度計を設置し、湿度を低い状態に管理し食中毒リスクを低減させるというわけです。ただし、湿度計も経年劣化に伴い段々と精度が落ちてきますので、センサーを定期的に交換や校正を行う必要があります。センサーが狂っていると、湿度計が示す湿度が不正確なものとなり、本当は湿度が高く食中毒リスクが高いのに、低いと表示していまい食中毒に結びついてしまう可能性があるからです。このように湿度計のセンサーをしっかりと管理することが、結果的に私たちの健康を守ることになるのです。