HACCPを導入してからしばらく時間が経過したので、ある程度記録が溜まってきているはずです。これからもこの記録を続けていくのかと思うと、気が滅入っている人も多いかもしれません。ただでさえ狭い店内でファイルが増え続けたら、置き場所にも困ります。そこで考えたいのが電磁的な記録です。

紙ベースの記録は、特に考えなくても書き込みだけで便利ですが、確認や分析といった作業をするときには急に扱いにくく感じます。それでは記録が取っている意味がなくなってしまいます。有効に活用するためにも、パソコンやタブレットでの入力がおすすめです。特に複数店舗経営されているようなところでは、クラウドにデータを保存すれば、一括で確認することができて便利です。

HACCPで決めた重要管理点の数値や結果を入力するときに、日時や時間が自動で入力されれば記入の手間が省けます。やけ加減などを写真で管理できれば、より正確な情報として扱うことが可能です。データの確認も一覧や逸脱している数値だけを見つけることができるので、すぐに注意すべき点がわかります。HACCPの記録で最も重要なことは、あとからでも問題に気がつくことができる点です。

なるべく早く気がつくことで被害を最小限にとどめることができます。管理者が一括で管理できれば、経験の低い担当者への教育としても有効です。逸脱があったら自動で警告をするように設定すれば、より安全性が高まります。

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