センサーとは、様々な物理的な情報を電気信号に変換する器具のことです。それぞれの物理現象に関係した情報を、電子機器に取り込む際によく用いられます。センサーを利用することにより、知りたいと思う物理現象に関する情報をインターネットなどを介して広く知らせる事も出来ます。また結果が数値となって出てきますので簡単に読み取ることが可能となります。
更に、多くの地域からのデータを集積するということも大変容易になってきます。物理現象の中でも、私たちの生活の中で最も大きなウェイトを占めるのか温度です。従って、温度を測る器具である温度計をセンサーで作るということは大変大きな意味合いを持っています。通常温度計に用いられるものは半導体センサーですが、これは半導体が温度条件によって電気的な性質が変化するということを利用したものです。
その際の温度計の種類としては、大きく分けると二つのものがあります。一つは、実際に計測物に接触させ、熱伝導により変化したセンサーの温度を測るというものです。これは体温計としてよく知られるように、通常温度を測る際によく用いられている方法です。もう一つは、計測物から放出される熱放射を利用するものです。
この方法を利用すれば、計測物に接触することなく温度を測ることができます。利用法としては、測りたいものが容器の中などにあって直接温度計を接触させることができない場合や、計測対象が運動をしていて接触させることが困難な場合などがあります。