計測を行う機械器具の中には、湿度計センサーというものがあり、研究用や農業用として用いられている他、精密なパーツの製造する工場でも使われています。空調管理を万全にすることで常に高品質なパーツ製作を行うことができるので、必需品として完備している工場は多数あります。一方で塗装を行うブースでも湿度計センサーは重要になり、工業系の商品の塗装や、自動車の塗装、住宅リフォームの塗装作業、DIYでの塗装の際にも非常に役立ちます。対象物による違いはありますが、塗装に向いている湿度は60%前後となり、89％など大きく超えている環境下では塗装作業は行わない方が賢明です。
塗料にも色々な種類がありますが、自動車のボディに対して作業を行うような場合、塗装によって艶を出すことが求められます。もしも湿度が高い場所や日程で作業を行ってしまうと、肝心の艶が出ない状態になることが多いので、必ず湿度計センサーを確認しながら塗装を行うことは重要になります。特に1日で終わらせる塗装で、艶を出さずに塗装をするような作業では大きな問題になることはありません。自動車のボディに対しては、2日以上にわたって塗装作業をする際には、湿度の変化で同一の塗料を使っていても艶加減が大きく変わってしまう問題があるので湿度計センサーを導入することで問題を解消できます。
自動車修理工場などでは徹底した空調管理を行っていることで雨天でも作業を行えるようにしていますが、DIY作業を行う方には湿度計センサーを購入しておくと非常に役立ちます。