とあるフランスパンの職人はパン生地を作る際に、店の外にいって湿度をはかります。湿度と生地に入れる水分は密接な関係があるからです。湿度が高いと水の量を減らしますが、空気が乾燥しているなら水は多めに入れます。毎日同じパンを作っているのに、湿度に合わせて配合を変えます。

もちろんどのパン職人も自分の感覚で測っているわけではありません。人間の感覚は時として不正確だからです。長年の経験を持つ人であっても狂いがでることは避けられません。そんなときに活躍するのがセンサーによる湿度計です。

湿度計があるなら、センサーで空気中の水分を測定します。これによりいつも同じ味のパンを作ることが可能です。家庭用と違い、営業用の食品は安定した品質を保たなければいけません。そのためには種々の計測器が必要であり、湿度計もその一つです。

また発酵させる過程においても、湿度に応じて時間を調整します。オーブンの中にはセンサーがついているので、セットした温度を保つことができます。小さなパンを一つ作るのに多くのことが関係していることがわかるでしょう。気温に応じて配合を変えなければいけません。

それにひきかえお米はとても簡単に調理できる穀物です。お米は洗って炊飯器か鍋で加熱すれば完成だからです。湿度や温度をそれほど気にする必要はありません。夏場か冬場で浸水させる時間を変える程度です。

インスタント食品と言っても過言ではありません。スイッチ一つで完成します。

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